弔い上げの三十三回忌

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一般に三十三回忌と言えば「弔い上げ」といって、一区切りをつけて最後の法要とすることが多くなりました。仏教の場合は、亡くなって32年経つと全ての方の生きている間に行った罪が無罪放免となり、極楽浄土に行けると言われているのです。つまり三十三回忌とは、故人が極楽浄土に旅立つ大切な儀式とも言えますので、このタイミングで弔い上げを希望する遺族も多いのでしょう。そんなことから(地域や宗派にもよりますが)他の年忌法要と比べて、三十三回忌は盛大となる傾向にあります。

弔い上げとは

基本的には三十三回忌でも「弔い上げ」でなければ、今までの法要と同じことを行います。読経を僧侶にあげてもらい、説法を聞いて、参列者と一緒にお墓参りをする。その後、故人を偲びながら参列者と会食(お斎)へと進みます。 「弔い上げ」となった場合は、故人も先祖の仲間入りをすることになります。具体的には仏壇に置かれている故人の戒名が刻まれた位牌も片づけられ、先祖代々の位牌と合祀されるのです。このような事をお寺にお願いしなくてはいけませんから、弔い上げを希望するのであれば、その旨を事前に菩提寺の僧侶に伝えましょう。 またお墓を守る方がいないとか、子供達が遠方でなかなか供養に来られないなどの事情がある場合は、三十三回忌が終わってから、菩提寺に永代供養をお願いすることも多いようです。これにより、お寺が故人を供養をしてくれるので、将来無縁仏になってしまうなどの心配を避けられます。

三十三回忌だけを行う場合

三十三回忌だけを行う場合は、お布施も節目の法事と同じく3~5万円、そしてお膳料やお車代を用意します。

弔い上げとなった場合は、宗派や地域によっては僧侶が複数人で読経を上げるとか、2日間にわたって法要を行うこともあります。その時はもちろんお布施も高額となりますが、今までの法要と同じく僧侶一人の読経だったり、数十分で読経が終わる場合は、特にお布施を高くする必要も無いでしょう。 ただし永代供養をお願いする場合は、お布施として菩提寺に一定の金額を納めます。一般的には50~60万円前後とも言われているので、まずは僧侶と相談して下さい。

法要の違い

一周忌

一周忌

故人が亡くなって満一年目の祥月命日に行うのが「一周忌」です。法要にも様々な種類が有りますが、初七日や四十九日といった法要は「忌日法要」となります。こちらは7日間や7週間といった「7」単位で行うものです。忌日法要が終わると、今度は年単位での「年忌法要」が始まります。年忌法要は、満1年目に行われる「一周忌」、満2年目(一周忌の翌年)に行われる「三回忌」、満6年目に行われる「七回忌」という具合に続いて行きます。一周忌は、この年忌法要のスタートですから、とても重要なものと言えるでしょう。そのポイントをお知らせします。一周忌の詳細はこちら

三回忌

三回忌

「再来年だから、少し時間がある」なんて誤解をしている方もいらっしゃいますが、間違えやすいので要注意です。一周忌は故人が亡くなった翌年ですが、三回忌は亡くなってから翌々年、つまり一周忌の翌年に行われるのです。これは数え方が違うから。三回忌や七回忌といった「回忌」は、「満」ではなく「数え」でカウントします。一周忌と三回忌の間に一年あると思っていると大変です。注意しましょう。三回忌の詳細はこちら

七回忌

七回忌

故人が亡くなってから満6年目に行うのが七回忌法要です。一般的にこの七回忌から法要の規模は縮小すると言われています。お寺に読経をお願いすることも少なくなり、招待する人も身内に限定することが多いようです。ただし、七回忌でもう一度故人の知人などを招待して法要を行い、区切りを付けるという習慣がある地域もありますので、親戚や地域のことに詳しい葬儀社に事前相談をして下さい。七回忌の詳細はこちら

十三回忌

十三回忌

十三回忌はささやかなものとなる場合が多いのです。身内だけで行う場合は、格式ばった招待状は不必要と言えるでしょう。菩提寺との日程調整が付いたなら、できるだけ早い段階で電話連絡などで済ませてもOKです。ただし口約束で不安な場合は、葉書や電子メールなど記録の残すものを送るとか、法要近くなったら改めて電話確認するなど工夫が必要かも知れません。十三回忌の詳細はこちら

十七回忌

十七回忌

亡くなられてから満16年目に行う法要を十七回忌と言います。最近では十三回忌の法要までは正式に行いますが、十七回忌以降の法要はカットしてしまい、三十三回忌まで法要は行わない場合も増えてきたようです。ただし近年この十七回忌で「弔い上げ」をされる方も出てきたとか。どうしてでしょうか?十七回忌の詳細はこちら

二十三回忌

二十三回忌

二十三回忌とは、亡くなってから満22年目の祥月命日に行う法要のことです。この時期になると、僧侶を招かずに家族だけで法要をいとなむことも多いと言われています。ただし、この二十三回忌法要は場合によっては注意が必要な場合もあるのです。ご存知ですか?二十三回忌の詳細はこちら

二十七回忌

二十七回忌

一般に三十三回忌法要が「弔い上げ」とも言われているため、二十七回忌はその三十三回忌の一つ前の法要となります。亡くなられてから満26年目に行われるこの法要は、近年省略されることも珍しく無くなってきました。遺族だけが参列する事も多いと言える二十七回忌法要とは、どうすれば良いのでしょうか。二十七回忌の詳細はこちら

弔い上げの三十三回忌

弔い上げの三十三回忌

三十三回忌と言えば「弔い上げ」といって、一区切りをつけて最後の法要とすることが多くなりました。仏教の場合は、亡くなって32年経つと全ての方の生きている間に行った罪が無罪放免となり、極楽浄土に行けると言われているのです。つまり三十三回忌とは、故人が極楽浄土に旅立つ大切な儀式とも言えますので、このタイミングで弔い上げを希望する遺族も多いのでしょう。そんなことから(地域や宗派にもよりますが)他の年忌法要と比べて、三十三回忌は盛大となる傾向にあります。弔い上げの三十三回忌の詳細はこちら

三十七回忌

三十七回忌

三十七回忌とは耳慣れない法要かも知れません。これは故人が亡くなってから、丸36年経った時に行われる法要なのですが、実はその前に行われる三十三回忌が「弔い上げ」と言って、最後の法要とする遺族や宗派が多いのです。三十三回忌で弔い上げをしなかった場合でも、三十七回忌は省略されることも多く、この法要を行う遺族は少ないと言って良いでしょう。三十七回忌とは、弔い上げをその後の法要で行うための通過点の法要とも言えるのです。三十七回忌の詳細はこちら

五十回忌

五十回忌

五十回忌とは、故人が亡くなってから満49年目の祥月命日に行なわれる法要のことです。一般的には三十三回忌で弔い上げをして、その後の法要は止めると言われていますが、五十回忌を行う場合は、三十三回忌で弔い上げをせず、その後三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌などを経て、五十回忌となるのです。三十三回忌で弔い上げを行わなかった場合は、この五十回忌をもって弔い上げとなるといっても良いでしょう。五十回忌の詳細はこちら

遠忌

遠忌

遠忌(おんき)とは、五十回忌や百回忌など没後に長い期間を経て行われる年忌法要です。近年では五十回忌をもって「弔い上げ」を行うのがほとんどとなっているため、一般の方が行われる法要としては、あまりポピュラーではありませんし、最近行われることは少なくなってきていると言っても良いでしょう。 ただし仏教関係では、とり行われることも珍しくないのです。どんな場合でしょうか?遠忌の詳細はこちら

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お布施(おふせ)とは、僧侶へお渡しするお礼のお金のことをいいます。
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